【ビル・マンションオーナー必読!】知らないと損する防水工事の基礎知識

🏢 はじめに:建物の寿命は防水工事で決まる!


ビルやマンションを所有するオーナー様にとって、建物の維持管理は重要な課題です。

中でも「防水工事」は、建物の寿命を左右するだけでなく、資産価値や入居率にも大きく影響する重要な要素です。


しかし、「防水工事は専門性が高く、何から手をつければいいか分からない…」というオーナー様も多いのではないでしょうか?


本コラムでは、防水工事の基礎知識から、業者選びのポイント、助成金制度まで、ビル・マンションオーナー様に向けて分かりやすく解説いたします。


🏢 防水工事とは? その重要性を解説!


防水工事とは、屋根や外壁、ベランダなどに防水層を設けることで、雨水や湿気を建物内部に浸入させないための工事です。


適切な防水工事が施されていないと、以下のような深刻な被害が発生する可能性があります。


雨漏り: 雨漏りは、建物の美観を損なうだけでなく、カビや腐敗の原因となり、建物の寿命を縮める大きな要因となります。

構造体の腐食: 木材や鉄骨などの構造体が腐食すると、建物の強度が低下し、最悪の場合、倒壊の危険性も出てきます。

資産価値の低下: 防水対策が不十分な建物は、資産価値が低下し、売却や賃貸時に不利になる可能性があります。

健康被害: カビやダニの発生により、アレルギーなどの健康被害を引き起こす可能性があります。

これらのリスクを回避し、建物を長期的に維持するためにも、防水工事は欠かせません。


🏢 防水工事の種類:それぞれのメリット・デメリットを比較!


防水工事には、さまざまな工法があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

建物の構造や劣化状況、予算などを考慮して、最適な工法を選ぶことが重要です。


代表的な防水工法を4つご紹介します。


ウレタン防水

メリット:比較的安価、工期が短い、継ぎ目のないシームレスな仕上がり

デメリット: 耐候性が低く、定期的なトップコートの塗り替えが必要

適用箇所: 屋上、バルコニー、陸屋根など

シート防水


メリット: 耐久性が高い、軽量で建物への負担が少ない、工期が短い

デメリット: 継ぎ目ができるため、施工技術によって防水性能が左右される

適用箇所: 屋上、バルコニー、陸屋根など

FRP防水

メリット: 耐久性・耐水性が高い、デザイン性も高く、様々な色や模様を選べる

デメリット: 衝撃に弱く、ひび割れしやすい、紫外線による劣化が起こりやすい

適用箇所: バルコニー、ベランダなど

アスファルト防水

メリット: 耐久性・耐火性・耐候性が高い、比較的安価

デメリット: 重量があるため、建物への負担が大きい、工期が長い

適用箇所: 屋上 (特に面積の広い場所)


🏢 防水工事の頻度:適切なメンテナンス時期を見極めよう!


防水工事は、一度行えば永久に効果が持続するわけではありません。

防水層は、紫外線や雨風、温度変化などの影響で徐々に劣化していくため、定期的なメンテナンスが必要です。


適切なメンテナンス時期を見逃すと、大規模な補修が必要となり、多額の費用がかかってしまう可能性があります。


建物の種類や環境、使用状況、防水工法によって最適なメンテナンス時期は異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。


・新築時:建物寿命を左右する重要な最初のステップ

新築時は、建物自体が綺麗で、防水層に目立った劣化は見られないため、「防水工事は不要」と考えがちです。しかし、新築時に適切な防水工事を行うことは、建物の長期的な寿命を左右する上で非常に重要です。


新築時に防水工事を行うメリットとしては、


■建物の初期性能を最大限に引き出す: 防水層を新築時から設けることで、雨水の侵入を根本から防ぎ、建物の構造体や内装材を湿気から守ります。

■将来的なメンテナンス費用を抑える: 初期段階で防水対策をしっかりしておくことで、後々の補修や改修の頻度を減らし、長期的なメンテナンス費用を抑えることができます。

■資産価値を維持: 防水対策が万全な建物は、資産価値が高く評価されます。売却や賃貸を検討する際にも有利になります。

新築時の防水工事は、建物の性能と資産価値を守るための先行投資と言えるでしょう。


・築10年を目安とした定期的な点検・補修:小さな問題を見つけて大きなトラブルを防ぐ

築10年が経過すると、防水層の劣化が目立ち始める時期です。目に見える劣化がなくても、防水層の内部では劣化が進んでいる可能性があります。


定期的な点検では、専門業者に依頼し、以下の項目を重点的にチェックしてもらいましょう。


■防水層の亀裂・破損: 目視や触診で、防水層の表面に亀裂や破損がないか確認します。

■防水層の浮き・膨れ: 防水層が下地から剥がれて浮き上がったり、膨らんだりしていないか確認します。

■シーリング材の劣化: 窓やサッシ周り、配管周りなどに使用されているシーリング材の劣化状況を確認します。

■雨漏りの兆候: 天井や壁にシミやカビが発生していないか、室内に雨漏りの兆候がないか確認します。

点検の結果、軽微な劣化が見つかった場合は、早めの補修がおすすめです。

小さな問題を放置しておくと、後々大規模な補修が必要となり、費用もかさむ可能性があります。


・大規模修繕時:防水工事と合わせて建物の機能回復を


マンションなどでは、12 年に一度、大規模修繕を行うことが一般的です。

大規模修繕は、足場を組んで外壁の補修や塗装を行うため、防水工事を行う最適なタイミングと言えます。


大規模修繕時に防水工事を行うメリットは、

■足場費用を抑えられる: 足場の設置・解体費用は、防水工事単独で行うよりも、大規模修繕と同時に行った方が割安になる場合が多いです。

■建物全体のメンテナンス: 外壁塗装、屋上防水、ベランダ防水など、建物のメンテナンスをまとめて行うことで、効率的に機能回復を図れます。

大規模修繕は、建物の寿命を延ばすための重要な機会です。

防水工事と合わせて行うことで、建物の資産価値を維持し、快適な居住空間を保ちましょう。


🏢 優良業者選びのポイント:悪徳業者に騙されないために!


防水工事は、専門知識と技術を持った業者に依頼することが重要です。悪徳業者に依頼してしまうと、適切な施工が行われず、トラブルに発展するケースも少なくありません。


信頼できる優良業者を選ぶために、以下の6つのポイントを参考にしましょう。


1相見積もりをする:

複数の業者から見積もりを取り、工事内容や費用を比較検討しましょう。

相見積もりを取ることで、適正な価格を把握することができます。


2施工実績が豊富かチェックする:

豊富な施工実績を持つ業者は、それだけ多くの経験とノウハウを積んでいると言えます。

実績一覧を見せてもらったり、実際に施工した物件を見せてもらうのも良いでしょう。


3自社施工している業者を選ぶ:

下請け業者に工事を丸投げする業者もいますが、中間マージンが発生するため費用が高くなる傾向にあります。

また、施工管理が行き届かず、品質が低下する可能性もあるため、自社で施工体制を持つ業者を選ぶようにしましょう。


4担当者が丁寧な業者を選ぶ:

オーナー様の立場に立って、分かりやすく丁寧な説明をしてくれる業者を選びましょう。

疑問点や不安な点は遠慮なく質問し、納得できるまで説明してもらいましょう。


5資格保有者が在籍しているか確認する:

防水施工には専門的な知識や技術が必要とされます。

「防水施工技能士」などの国家資格を持った職人が在籍しているか確認しましょう。


6アフターサービスを確認する:

工事後の保証や定期点検などのアフターサービス体制が充実しているか確認しましょう。

万が一、施工不良が発生した場合でも、きちんと対応してくれる業者を選びましょう。


🏢 防水工事費用を抑えるには? 助成金制度の活用


ビル・マンションの防水工事には、高額な費用がかかる場合があります。しかし、自治体によっては、防水工事に対して助成金制度を設けている場合があります。


助成金制度を利用することで、工事費用の一部を補助してもらえる可能性がありますので、事前に確認しておきましょう。


🏢 まとめ:防水工事で建物の寿命を延ばし、資産価値を守ろう!


防水工事は、建物の寿命を延ばし、資産価値を維持するために欠かせないものです。

適切な時期に、信頼できる業者を選んで工事を行い、建物を長く快適な状態に保ちましょう。


🏢 「建物のことでお困りごとがあれば、いつでも相談できる存在でありたい」


有限会社橋本工業は、そんな想いで、オーナー様の立場に立ったサポートをさせていただきます。


防水工事に関することだけでなく、建物のメンテナンスでお困りのことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。